2019年11月13日

昔書いたものを見つけた。


赤い松明    2004/10/24 post


2004.10.9-10.10


喉が閉まる

ブラウン管の中の眼鏡のおじさんは
ことばには力が無いと、歌をうたいはじめる

出発しない

喉の奥で行き場をなくした声を
あの、眼鏡の、ギター弾きおじさんは知っているだろうか





祈る

朝は、いつでも新しいだろうか
おろしたての顔をして
それがとても得意なだけで
朝は、ほんとうに新しいだろうか


メリークリスマス


わたしは
祈る

夜には願う

メリークリスマス

それがしあわせなら
朝がしあわせなら
世界の1%も自由ではない
その眼が幸せなら


メリークリスマス


何度でも祈る

それがメリークリスマスという名前なら


ごめんなさい
ほんとうに
地面が乾ききらない間に
昨日は砂糖を零して
ごめんなさい
わたしは、なんて暴力
なんて、暴力

メリークリスマス

それで朝が、

新しくなるのなら



                 「わたしは、

                   泣いていなかった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ドランカーズ・ハイ    2004/10/25 post


眠れないのでお酒を飲む
あいかわらずちっともおいしくない

はったりだ

わたしは
リリヤンの次にはったりが得意 (嘘)

喉が渇いて
少しも潤わない


詩があるんなら
詩で声をあげればいい
わたしは
少なくとも 詩があればそうする
いまは、できないけれど


東京にいこう
わたしの育った 少しだけ冷たいばしょ

詩がある人にうまれたかったと言ったら
両親は笑うんだろう

あの人やあの人は
在ったわけじゃ ないだろうから




テレビがうまく消せない
リリヤンの次に苦手



「ことばをもっと、届けてよ」



わたしは「にゃあ」とは泣かない
「クルッポー」とは起きない

のどをもっとひろげて



詩で声を  あげればいい



posted by こはしいづみ at 14:24| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月01日

ピストル


レストランで
ナイフとフォークを持つ
靴のまま椅子に足を投げ出して
中味のない
馬鹿話をする
俺は
あいつを殺したんだぜ
俺は
金を奪って
俺は
クレイジーに生きる
俺は
生きる事なんてどうでもいい

おばさんパーマみたいな似合わないもじゃもじゃヘッドの黒人が
遠回しな比喩を用いて
改心したような
してないような
薄っぺらい講釈をたれる

薄っぺらいと思う事はよくあるが
薄っぺらさを見下す自分が
薄っぺらくないとは限らない

映画を借りずに生きて来られた人を見た
ほんとうに
心の底からすごいと思った

明日に向かって撃て!
素晴らしき哉人生!
スティング!
許されざる者!

古い映画が
漂着している

「映画なんて観なくても生きていけるぜ」

テーブルの上で
ナイフとフォークが踊ってる
俺は
強盗をするぜ
ヘイ!ギャルソン!おかわりを!

少しあたたかい
よく晴れた
綺麗な空気の中で
死ぬ人が死に
生きる人が生きた

映画なんて観なくても生きていけるぜ
漫画なんて読まなくても
お茶なんか濁さなくても
子供をうまなくても
シャーペンの芯を変えなくても
カレンダーをめくらなくても
音楽を聴かなくても
本を読まなくても

生きていけることばかりだ

男は選択した
レストランで
パンケーキを食べることを
女は選択した
頭の悪い男についていくことを

選択して
生きて
死んで行く 

空が青い
フォークは銀ピカ
黒人は肌が黒い
それは選べない
それらは誰にも選べない

posted by こはしいづみ at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月03日

江頭2:50


名言って
最後の一文字のあとに
なんか、「神聖だろ」感がありませんか?
なんだろう、あのさいごのちょっとした時間の隙間。
どや?? 的な。
言ったったで、的な。
あれかな、それだけを言おうとしたんじゃなくて、前後があって
省いて、抜粋しちゃうからそうなるんだろうか。。。

今日、何気に見つけたランキングページに
「江頭2:50の名言ランキング」
っていうのがあって、見てみたら、まぁ、すごかった。

えがちゃんさんのは、どや?感がなくて
あの、体現が、あってこその、ちゃんとした自分の声で
結構ぐっときました。(たまにどや?感あるのもある)
一番気に入ったのはこれ。

闇が広がるも縮むも太陽次第。大地であろうと、人間であろうと。


どや顔で、踏み荒らして
燃やして、切って、広げて、狭めて
興して、掘って、税金かけて
区画して、権利をもって
地球上に生きてるけどさ

動物をないがしろにして
生きてるけどさ

自分が、生きてるわけじゃないよね。
自ずと、生きてきたわけじゃないよね。


ランキングじゃないけど、こんなのもあった。
背景はよくわかんないけど。

帰るなよ、家に帰るなよ!
お前が必要なんだよ!


「家に」っていうのがいいなぁ。

あとこれ。

おい! おい!
おまえはいつだって全力だったと言えるのか?
俺は言える!!!!

うん、うん、えがちゃんさんは、言えるよね。

わたしはね、言えないよ。
ずっとね、そう言えない生き方をしてきたよ。
諦めて、絶望して、諦めて、生きてきたよ。

今だって
毎日病院、大変だなぁって、サボりたくなることある。
るーさんの体調管理、るーさんの餌の管理
全力で出来てないかもしれない。
全力ってさ、息がもたないかもしれないよね。
るーさんはね、「やりすぎるな」って、言う気がするの。

でも、「全力でやった」と

言いたいと思うよ。

ラベル:江頭2:50 名言
posted by こはしいづみ at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月06日

枯葉の山が山なら


わからないけれど
わからないけれど
道のはしっこで
昨日息絶えた細長い生き物に
同情した
名前を聞いて
もう死んだ人なのだと理解したのだけど
その生き物は
mixiをやらない?って
言うものだから
なんて現代的なの!と
言ってみせた
その実
わからないけれど
わたしには
骨が欠落しているようで
わからないけれど
ちっとも魅力的じゃなく
あなたはもう
悲しみが千の山ほど
怒りが万の海ほど
湧きあがらないから
何も書く事がないのねと
言われてみたいのだった
ただ
罵倒されてみたいのだった

posted by こはしいづみ at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月13日

ストライプ


キルユー
と書かれたTシャツを着て
にかにかと
あるいてる
男の子は
むかしわたしを撫でて
行った
あんなに泣いて
それなのにいまは
キルユーって
ピクルスをどけながらハンバーガーをほおばっては
もう別の
お尻を撫でてる

風が
頬を切るみたいにして
傷が
つけばいいのに

筋肉がついて
もう
ひとりで
濡れたシーツの
始末もできる
体育すわりをしてるのは
わたしだけ

キルユー
テラ
わたしのTシャツは
宇宙の模様をしている


どうしてだれも
きずつかないの
どうしてだれも
きずつけているの

いいえ
それは耳鳴りで
ひとは
ひとを蔑んでいる

スープボウルの
ちいさな取っ手や

産まれたばかりの
毛のない
ちいさなパンダ

なめくじは
いいました
わたしほど
つるつるしているものはない

木は
いいました
わたしほど
さえぎるものはない

いいえ
すべて
いみのないことばかり


ファック


筋肉は
がたついて
いる
歯は
隙間だらけ


「君が暴力でないのならなんなんだね」


 「わたしにはわかりません」


ほら
金歯が生えて
にかにかと
にせものみたい

キルユー

ファック


まちじゅうに
あふれる
汚さのむこうから

こどもがやってくる

ひれふして
しゅくふくを
世界の宝物に
くちづけを

わたしは
ことばさえ
うまないから

わらいかけもせず

わらいかけもせず





*
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2010年08月21日

硝子


この手で殺せるものは
たくさんある
両の手で掬えるものは
ひとつしかない

ことばからうまれたのに
箱はからっぽ

ことばからすてられたのに
箱はいっぱい

阿呆みたいに
口を開けてる
二人乗りの後ろの子みたいに
口をとがらせている

あのこの暴力が
ときどきわたしを走らせても

隣町の突堤で
干乾びた
細長い生き物が死んでいるのを
想像することしかできない


目を覚ます
暗い住人が
皆片足ずつ
ドッグヴィルに突っ込んで
歯を剥き出しに
している

きみに
あやまろう
わたしはとても酷いと
わたしはとても醜いと
わたしはとてもくだらないと

ぼろぼろの
刃先をあてていることを
あやまろう
ざらついた
言葉をあてていることを
あやまろう

目の前にいることを
両手を重ねて掬い上げないことを
遠くへ行くことを
あやまろう

それがまた
悲しませることを
あやまろう

価値のないものは
いつだってすぐに
糸を切って
浮遊する
から

わたしを殺すために
わたしが息をしているあいだ

きみは
自由になるといい
目をあけて
やさしい草の
生い茂る場所を
見つければいい

どうでもいいのは
わたしの内側で
それがとても汚れているから
ものが
いえなくなる

わたしを
あの細長い生き物の横に並べて
見てみればいい
わたしはそれとかわらない

なにもかわらない

だから乾かして
ブンブン回して
海に放ればいい



posted by こはしいづみ at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

hari


なにも
気付かない
あたまをさらして
きょうも
きょうが
やってきました
なにも
わかることなどなかった
じんせい

目の前を横切る猫に
「すんどめ」という
あだなをつける
転がっていくシャーペンに
「あくたい」という
なまえをつける
なまえ
せかいじゅうに
なまえをつける
そのほうが生きやすいからだと
かみさまはいいます

がいとう
そっきょう
ちくび
ニガー
たいまつ
じゅうじか

みな
わたしがつけたなまえだと
かみさまはいいます

かみさまは
ことば
という箱だけを
わたしにくれました

ひとが
ひとを
きずつける

ひとが
ころしあう

ひとが
しばる

ひとが
しょぶんする

箱はすぐにいっぱいに




かみさまは名付けました

わたしは枝で
木にはなれない

あいされているから
大木なのか
大木だから
あいされているのか

あい
それも
わたしがつけたなまえだと
かみさまはいいます

かみさま

となりに
だれかが座っていることで
わたしがしあわせだったなら
わたしはとうに
大木だったのでしょう

それでも
茶色い板の切れ目や
節くれだった年輪を
ひとつずつめくっていくことなどできないから


わたしは枝で
木にはなれない
木は枝で
いつか芽を
摘んでしまう


箱はいらない


posted by こはしいづみ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

寄り添うタンバリン



流れるようなうたをうたいたかった
あふれる水を赦したかった
森を見せてあげたかった
脳の踊るさまや
灼ける夏の長さを
あの場所へ飛んでいく血流を教えてあげたかった
雨に殺されてしまいたかった
息をする 口を拡げ 声を戻すように
与えたかった

どれだけわたしが手を振ったか

しなやかな腕になりたかった
足りない場所に連れて行きたかった
部屋を さんばんめの部屋を
示してあげたかった
ひらかれた日を 負けたのだと思った日を
死んでも愛していたかった

あつくるしいほどの わたしはまんなかでうまれた
それは濃い 、無菌室


せかいじゅうのあしもとからうまれないわたしは
せかいじゅうのあしもとへ手を伸ばし

おまえを捨てたかった





2004年10月21日にこんなのを書いていた。(エンピツってとこで)

あれだ、昔のって、変。
いまも十分変だけど。
でも、最後の3行が好きだ。(自分で言う)


posted by こはしいづみ at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月30日

ヨセミテ



ごらん、
世界に
たくさんの蠢きがある
春のように
起きるのを待っている

ヨセミテ
穴を
どれだけしゃべったら
ふさがるのだろう
くちびるから
ことばが尽きるのだろう
ヨセミテ

ズロースが
しなびているね

旗が
ひるがえるね


シャツのボタンを
ひとつずつはずす
すこしも
いやらしくなどないように

通りの向こう側で
しあわせそうに暮らす夫婦がいる
すこしも
まちがいなどおかさないように

かれらは
ろうじんになるんだよ
いさかいや
かくにんをくりかえして
なんの疑問も持たずに
ろうじんになるんだよ

ヨセミテ

おもっても
しかたのないことを
おもうのは
穴倉の
ねずみみたいで
羽を毟った
スパロウみたいで
不細工だ


わたしは
残像なんてみない
見ないよ
デパートを
歩かないよ
海岸など
歩かないよ
貸靴など
借りないよ

それは
残像を
見ることだから
わたしは
手をふりほどいて
走ろうとおもう

ジャブジャブ鳥が
かっさらっていくみたいにして

意気揚々と
顔をあげようとおもう


いつか
嘴がやってきて
眼を
ついばむから

いつか
机の上に忘れた指が動き出して
吐き出してくれるから


だいじょうぶ




posted by こはしいづみ at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月08日

++




まばたきが愛らしくできるように
はなすことを
じょうずにできたらいい
鼻水がきれいにすすれるように
書くことを
じょうずにできたらいい
料理をじょうずにできたらいい
腰をじょうずにふれたらいい


あいされたいと
おもったのなら
しあわせだった
こともあるはず
だれかを
ひっきりなしにもとめて
しあわせを
かんじたこともあるはず

だから
耐えられないのじゃなくて


わたしは
愛想笑いしかできない
わたしがきらい

恋人をきずつける
わたしがきらい

恋人の眉尻をさげる
わたしがきらい

それがきっと
耐えられない

恋人の痛い手
恋人の吐き気
恋人の
所在ないこぶし

わたしは
あいしてるをじょうずにあらわせない
わたしがきらい

それがなにか
しってしまってるのに

わたしは思います
こいびとを
わたしのぜんぶにしてしまいたい と
骨や
血や
思い出や
音楽や

わたしは
ぜんぶになりたいと

わたしはすこしだけしっています
こいびとを
ぜんぶ
わたしのものにはできないと
(はじめからわかっていたことです)

だけどそれが
耐えられないのじゃなくて


くるしい
舌をなめとって
しまうから
這いつくばって
しまうから

わたしは
ぐちゃぐちゃのことばを
ちらかったないぞうを
ごうよくなむねのなかを
いつか
みせてあげたいとおもう
ぐちゃぐちゃな
からだをひらいて
ぜんぶ
みせてあげたら
あいしてるは
じょうずにつたわるんだとおもう

だって
わたしはひとつなのに
こいびとは大木で
わたしは枝きれで
だって
わたしさえも
いらないくらいに
ここにある


怒りが
とてもまっすぐに
よんでいます

わたしはまわりながら
そこへいく
あたまをさしだして
泣く
恋人をぐちゃぐちゃにする
わたしがきらいだから





posted by こはしいづみ at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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