この人の本は非常に読みやすい。善くも悪くも。
分かりやすくて、ズケズケ入り過ぎないのが好きで結構読んでいる。
とは言えこの「手紙」は、結構考えさせられるというか、
静かに刺さる感じの作品でした。
「感動するよ!!」という巷のお噂通りにはいかんですけどね。
犯罪者とその家族の内状というのか・・そういうものを書いた作品。(適当だな)
強盗殺人を犯してしまった兄。その事実によって、
生きていくあちこちで「差別」を受ける弟。たった二人の家族。
メーガン法というものがありますね。性犯罪者の情報を公開するという。
そんなものも考えたりした作品でした。局面は全く違うのですけどね。
帯の後ろに書いてあるものを抜粋。
差別はね、当然なんだよ。
犯罪者やそれに近い人間を排除するというのは、しごくまっとうな行為なんだ。
我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。
自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになるーーーーー
すべての犯罪者に そう思い知らせるためにもね。
うん。そういうことを考える。
あと、血の繋がり。
わたしは昔親戚に、「お前は冷たいね」と
弟に関することで言われた事があったのだけど、
そういう所々で、あなたには解りっこないでしょ、とか
血の繋がりって、鎖みたいだな、と思ったりとかしたことがあって。
結局、兄弟にしか解らないし、親子にしか解らないし
当事者にしか解らないことを
思考停止するなと
読ませているのかもしれないな。
どうでもいいけど、わたしって何か書くと必ず長くなる。。。
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