父と子・家族・愛情 タイムリープにサスペンスを添えて
あらすじ
1969年、ニューヨーク上空に珍しいオーロラが出現した日、消防士フランクは救助を終え、妻ジュリアと6歳の息子ジョンの待つ家へと戻ってきた。親子3人の生活は幸福な輝きで満たされていた。ちょうどその日のオーロラのように。だが、その2日後、フランクは殉職する。息子ジョンは深い哀しみに暮れる。それから30年。再びニューヨークにオーロラが出現した日、ジョンはふと父が愛用していた無線機を見つける。そしてそこから男の声が聞こえてくる……。まるでそれは父と話しているようだった。(あらすじ by allcinema ONLINE)
わたしの苦手な「タイムパラドックス」ものなんだけど
全然難しいところは無く、すごくおもしろい映画だった。
ちょっと嫌味なくらい「よく出来てる」。優等生映画って感じ。
あ、タイムリープって書いたけど、実際のとこは
「タイムリープ」とはちょっと違うのかもしれない。(雰囲気雰囲気)
サスペンス、SF、ヒューマンドラマ
色々なジャンルがうまく絡み合っていて、この映画のジャンルを問われても
「これ!」と明言することが出来ない
なんだか不思議な映画だった。
ほのぼのほんわか家族愛ものとかを想像していると、びっくりするかもしれない。
わたしは、サスペンス要素が結構多くて大満足だった。
父と子の関係性、家族愛、ベースボールという土台のもたらす空気
喪失感やうまくいかない日常の影 そんなものを
言い過ぎずにちゃんと表現しつつ、事件や事故が起こっていく。
この映画は、のっけから「なんか好きだぞ」と思えた映画だったのだけど
緩急のつけたかが心地よかったように思う。
静と動、苦と楽、明と暗
ゆるやかさとスピード
その辺の心地よさ、リズムがこの映画をよりおもしろくしている。
と思う。
矛盾とかはあるのかもしれないけど(分からん)
文句の付け所の無い映画だった。
そこまでうまくまとめんでも!っていうのは思うけどね。
(ひねくれすぎな性格なもんで)
「ヤフー」が良かったな。笑ったわ。
原題は「Frequency」
「周波数」って意味なんだとか。
★7/10
ラベル:オーロラの彼方へ